ちえ者のグレーテル

b0352427_18311309.jpg1月のおはなしは、グリム童話「ちえ者のグレーテル」にしました。

食いしん坊の料理人グレーテルは、
主人とお客さまのためにこしらえた鶏の丸焼きを、
自分でふたつとも食べてしまう。

それには、当人としてはもっともな理由があるのですが、
(へ)理屈を言いながらだんだん焼き肉を食べ尽くして行くところが、
とてもおかしくて面白い。

食いしん坊ならではの、
料理を大事に思うからこそなんだけど、
自分の都合のいいように解釈するんです。

ところが、来ないと思っていたお客さまが
なんと来てしまった!

その時のグレーテルの対応が、
あまりにもすばやくちゃっかりと機転を利かせています。
プチ悪です。

私が好きなのは雇用主であるだんなさんの反応で、
グレーテルとだんなさんの会話がとてもいい。
翻訳も滑稽であたたかい魅力があります。

なんだかこのだんなさん、ちょっとお人好しというか、
全然グレーテルを疑ったり叱ったりしなさそうなんです。
グレーテルにとってはきっと、いい職場!

最後はとても素晴らしいオチがつきます。
昔のサイレント喜劇映画のような映像が目に浮かびます。

子どもたちは、こないだと同様(といっても違うクラスの6年生)、
笑いが起こるまでにはなりませんでしたが、
目がにこにこしている子どもがいたので、
まあよしとしよう!というところです。

それに以前、姪に話した時にはクライマックス(?)のところで
吹き出してくれましたしね。

底本は『完訳 グリム童話集2』(金田鬼一訳、岩波文庫)です。




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by yoinezumi | 2017-02-10 18:33 | おはなし