「3びきのくま」

好きな本について、時々思いついた時、書いてみようと思います。

以前twitterにも書きましたが、まずは
「3びきのくま」トルストイ作 バスネツォフ絵 おがさわらとよき訳(福音館書店)

このお話でぐっと来るのは、まず、熊たちにしっかりした名前が付いているんですよ。
父さん熊はミハイル・イワノビッチ、母さん熊はナスターシャ・ペトローブナ、子熊はミシュートカ。
そして一見主人公かと思われる女の子には、名前がないんです!

女の子は留守中の熊の家に入るのですが、
熊はいなくても、ちゃんと名前のある熊たちのお宅だから、
やけに真実味というか、そういう熊のお宅があったと実に本当らしく思われるわけです。

最後、女の子は追いかけられて終わるのですが、
ここでも「3びきの くまは、おんなのこに おいつけませんでした」でおしまいです。
「女の子はあやうく逃れました」じゃなくて、熊の側から書かれている。

つまり、タイトル通り、主人公は「くま」なんじゃないかと。
そして、食堂と寝室のあるちゃんとした家で生活しているけど、
怖い声で吠えたり人間を追いかけたり、やっぱりケモノ。
この人間との距離感がたまらなく良いんです!

ロシアの絵本は、動物に親しみを持ちつつも、
しっかりケモノ感を宿していて、そこが大好きです。
バスネツォフの絵もそう。
絵も大好きですが、そもそも絵が好みでない絵本は手に取らないので、ここでは省略します。
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追記:以上は2015年8月に書いた文章です。
   その後、昔話の主人公に名前がなかったり個性がないのは、昔話の特徴であることを知りました。
   それにしても、熊の名前にはとても存在感があって、いいですよね。
   表紙の父さん熊も、すましているけど、どうかすると太い声で「ごうごう」と吠えそうで、いい顔しています。
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by yoinezumi | 2016-02-29 19:52 | 絵本

ブログ始めました。

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絵本やお話について考えたことなど、書いていこうと思います。

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by yoinezumi | 2016-02-29 19:49